針供養

    針供養とは折れたり曲がったり、錆びたりして使えなくなってしまった針を豆腐や蒟蒻に刺して供養する行事です。
    幼稚園では針供養を通し、身の回りの物に感謝し大切に使うよう伝えています。

    子ども達に「針」とは何か聞いてみると考えこんでしまい、ようやく出た声が「ハリセンボン?」でした。
    時代でしょうか。

    「針」は子ども達にはあまり馴染みの無いものになっているようです。実物を見せると「お母さん使ってた」「お家にある」「お洋服直す時のやつ」と数人が教えてくれました。そこから針は何に使うものか、針のお仕事を伝え、身の周りに針が使われている物はあるかみんなで探してみました。一つ見つけると次から次に見つけ、自分が身に着けているもの、持ち物はほとんど針がお仕事してくれたものばかりだと気づきました。

    役目を終えた針に感謝をしながら、丁寧に優しくお豆腐や蒟蒻に刺して供養します。

      

    みんなで供養した針は、延長保育のお友達が「お疲れ様。ありがとう」と土に埋めてくれました。

     

    普段から「物は大切にしましょう」ということは伝えており、子どもたちも「大切にする」とは具体的にどうすることかもわかっています。しかし、今回の行事を通し、普段の物の扱い方を振り返り、身の回りの物は勝手にできたものではなく、たくさんの物、人が関わっていることに気づくとてもいい機会でした。なぜ大切にするかの理由が少し分かったのではないでしょうか。

     

     

     

     

     

    豆まき

     

    諸説ありますが、立春=一年の始まりと考えられ、一年が始まる前の日に邪気を追い払い、良い年を迎える、そんな意味を込めて「追儺」という行事が行われており、それがこの「豆まき」の起源だそうです。

     

    意味合いはそれぞれの学年に合わせ伝え、そのうえで製作を楽しんだり、どうやったら鬼をやっつけられるか会議をしたりしながら今日を迎えました。

     

    鬼が現れる前は「鬼呼んじゃう?」なんて余裕の声も聞こえましたが、いざ鬼が登場するとその表情は一変。「鬼は外!福は内!」と言う余裕はほとんどなく、静かに、でも鬼をやっつけようと、ひたすら豆を投げつけていました。

     

    鬼が退散すると安堵の涙を流し、抱き合うクラスもありました。怖がりながらも、よく頑張りましたね!

     

    豆まきを行うにあたり、年少うめ組さんは鬼=怖い物という先入観を和らげられるよう鬼対策会議を開いたようです。「小鬼やお母さん鬼かも?それなら、怖くないね!」なんて話をしていたようですが、やはり怖いものは怖かったようです。

     

    年中たんぽぽ組さんは、自分の中の悪い鬼を退治しよう!と意気揚々と豆まきに出発し、豆まき中は終始冷静でしたが、升にたくさん豆が残っている子がいました。強がってはいても怖かったようです。

     

    年長ゆり組さんでは、そもそも鬼は皆を倒しに来るのではなく、自分の中の悪い鬼を退治するために、目に見える形で鬼としてやってくるということを話しました。そして前日から「自分の悪い所はどこか」を考え、自分の欠点を見つめ直すいい機会になりました。豆まきをして鬼退治は出来ましたが、心の中の悪い鬼を本当に退治できるかは、今後の子ども達次第です。自分の欠点に注意して生活し、更にかっこよくなってくれることを期待しています。

     

    学年によって捉え方は異なりますが、節分という行事をそれぞれが楽しむことが出来ました。邪気を追い払えた子ども達に、良い一年が訪れますように…

      

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